蝶々喃々 [本]
1ヶ月ほど前、新聞の広告で小川糸さんの新刊が出たことを知り、
すぐに図書館でリクエストをしたら、順番が‘1番’でした^^
なので、先日『王様のブランチ』で紹介されていた日には届いていて、
ちょっと得した気分で早速借りてきました^^
まだ誰も読んでいない図書館の本、と思うと、何だか新鮮。
本当だったら許されない恋の話で、
これが現実のことだったら、私は絶対応援はしないけど、
この小説の中では、時間が静かに流れていて、
主人公の二人の心が寄り添っていくさまは、
穏やかで、とても自然で、ついつい引き込まれてしまいました。
(春一郎さんが既婚者の設定じゃなかったら良かったのにぃ・・・。)
舞台となっている、谷中やその周辺の景色、
栞が口にするもの・・・。
色や匂いや音まで伝わってきそうな、糸さんの文章は、
読んでいて本当に楽しくなります。
谷中の街並みや、湯島天神、酉の市・・・。
読者はみんな思うかも知れないけど、私も歩きたくなりました。
出てくるお店も、実際にあるお店のようです。行ってみたいなぁ。
栞が春一郎さんと一緒に食事をした場面で、
「また、春一郎さんと私の体が同じ物で作られていく。」
という表現があります。
そうやって考えると、食べ物を作って人に食べさせるって、
何だか責任感じちゃうなぁ、と改めて思ったのでした^^;
そうそう、「食べる」のは、大事なことだもんね!
そんなことも何気なく考えさせてくれるお話でした。
2009-03-14 00:49
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