ホペイロの憂鬱 [本]
あらすじに‘ビッグカイト相模原’の文字を見つけ、
これはきっと、相模原が舞台の話に違いない^^、と思い、
図書館で予約しました。
思った通り、相模原に拠点を置く、J2昇格間近のサッカーチームで、
選手やチームのため毎日雑用に追われるホペイロさんの話でした。
ホペイロとは、ポルトガル語で「用具係」の意味だとか。
本来は、選手のスパイクを管理するのが本業だそうですが、
小説の中のホペイロさんは、あらゆる雑用に追われ、
話の内容としては、選手が巻き込まれる難事件(?)を、
ゆるーい感じで解決していく、という設定です。
ホームは相模大野。
(多分、作者の方がその近辺に在住なのだと思われます^^ )
その辺りの風景が描かれていたり、基地の騒音などにも触れています。
ビックカイトというチーム名も、‘相模の大凧’からついたようです^^
しずかの朝 [本]
小澤征爾さんが好きなのと、息子さんで俳優の小澤征悦さんも何となく好きなので、
小澤征良さんの小説を読んでみました^^
(征良さんは、征悦さんのお姉さんです。)
捧げるために書いた、と、以前テレビで話されていました。
入江麻木さんは、ロシア貴族の血をひく男性と結婚した、
有名な料理研究家だそうです。
私より少し年上の方は、よく知っていることだったようですが、
私は全然知りませんでした・・・^^;
主人公はしずか。
仕事も恋もうまくいかず、自分と違い何もかも持っている姉に
コンプレックスを感じながら毎日を過ごしていた彼女が、
ふとしたきっかけから、ターニャという老婦人に出会い、
一緒に住むことになります。
ターニャとのやりとりが、何となく『西の魔女が死んだ』の世界と
重なりましたが、入江麻木さんをモデルにして書かれたと思われる
前に進むのが躊躇われた時に読んでみると、
一歩前に進む勇気が持てそうな、そんな本でした
町田・相模大野の本 [本]
その日、3人で町田市の話をいろいろしていて、
町田市と相模原市がどうして分かれたか、とか、
そんなことまで話していたのですが、この本を読んだら、
その辺も詳しく書かれていました。
町田市の、2008年市制50周年のキャッチフレーズ、
「あなどれません。町田」。私も気になっていました。
何が一体あなどれないのか、そんな答えも載っています^^
その他、‘町田系相模原人’とか、神奈川県町田市’とか、
町田市民、相模原市民にとっては、何とも気になるキーワードがたくさん!
昨年出版されたものなので、今ごろ喜んで読んでいる私が
先日食べた、カフェ中野屋さんの、あんみつ風パフェの写真も
大きく載っていて、それだけでもちょっと嬉しくなっちゃいました^^
悼む人 [本]
「ぼくが21世紀になって読んだ本のナンバーワンです。」
と、紹介していた本です。その後、直木賞も受賞しましたね。
何度となく向き合ってきた青年が、何かに突き動かされるように、
旅を続けながら亡くなった人たちの‘死’を「悼んで」いく、という話。
きっとみんなが、どうしてそんな旅を続けているのか、疑問に思います。
正直に言うと、読み終えた今でも、私にはその答えがよくわかりません。
でも、話の中に出てくる、たくさんの‘死’というものを通して、
自分は誰かの力になれているのかな・・・。
この『悼む人』から派生した小説だそうです。
『悼む人』での‘死’が、『包帯クラブ』では‘(心の)傷’にあたるとか。
先にこちらから読んでみるのも良いかも、です^^
包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
- 作者: 天童 荒太
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
告白 [本]
新人さんなのにスゴイですね~。
私は、北海道旅行のお伴に持って行き、
飛行機の中で読み始めましたが、久しぶりに飛行機に乗った緊張と、
ジワジワと差し迫るコワさに、ちょっと胃が痛くなりました・・・
ホラーとかサスペンスのようなハラハラ感ではなく、ジワジワ怖いです・・・。
高校の女性教諭の愛娘が、彼女の勤務先の学校で事故死します。
それは実は事故ではなく、犯人も序盤ですぐわかります。
全体的には、女性教諭の告白、生徒の告白、親の告白・・・が、
延々と、淡々と続いていきます。
淡々と話すことではないことまで、淡々と流れていくので、
読み流してから「えっ!?」「うそ!」と、血の気が引きそうになります。
それでも、どんどん読み進めずにはいられなくなってしまうところが、
湊さんの文章のうまさなのでしょうね。
蝶々喃々 [本]
1ヶ月ほど前、新聞の広告で小川糸さんの新刊が出たことを知り、
すぐに図書館でリクエストをしたら、順番が‘1番’でした^^
なので、先日『王様のブランチ』で紹介されていた日には届いていて、
ちょっと得した気分で早速借りてきました^^
まだ誰も読んでいない図書館の本、と思うと、何だか新鮮。
本当だったら許されない恋の話で、
これが現実のことだったら、私は絶対応援はしないけど、
この小説の中では、時間が静かに流れていて、
主人公の二人の心が寄り添っていくさまは、
穏やかで、とても自然で、ついつい引き込まれてしまいました。
(春一郎さんが既婚者の設定じゃなかったら良かったのにぃ・・・。)
舞台となっている、谷中やその周辺の景色、
栞が口にするもの・・・。
色や匂いや音まで伝わってきそうな、糸さんの文章は、
読んでいて本当に楽しくなります。
谷中の街並みや、湯島天神、酉の市・・・。
読者はみんな思うかも知れないけど、私も歩きたくなりました。
出てくるお店も、実際にあるお店のようです。行ってみたいなぁ。
栞が春一郎さんと一緒に食事をした場面で、
「また、春一郎さんと私の体が同じ物で作られていく。」
という表現があります。
そうやって考えると、食べ物を作って人に食べさせるって、
何だか責任感じちゃうなぁ、と改めて思ったのでした^^;
そうそう、「食べる」のは、大事なことだもんね!
そんなことも何気なく考えさせてくれるお話でした。
ブックバーゲン [本]
先月、メサイアの練習の前に、ちょっと横浜駅に寄ったときのこと。
横浜駅地下街ポルタで、‘ブックバーゲン’というのをやっていました
古本市などならよく見かけるけど、どれも新品の本でした。
料理本も半額になっていたので、興味をひいたものを、
2冊購入してしまいました。
- 作者: ウー ウェン
- 出版社/メーカー: 角川・エス・エス・コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
汁物好きの私には、ちょっと魅力的なタイトルでした(^^)
中国生まれのウー・ウェンさんと、
韓国生まれの李映林さんの共著なので、
中国と韓国のスープやご飯、小さなおかずまで、いろいろ載っています。
自家製韓国のりも、今度作ってみようかと思います。
お二人の言葉もところどころに添えてあるので、
お料理の写真を見て、文章を読んでいるだけでも、
ほんわかとからだが温まってくるような気がします。
短時間でできる丼ということと、
平野レミさんの推薦文「こんな素敵な本、見たことない!」
と、書かれている帯に惹かれて購入♪
今流行りの『おつまみ横町』のように、
手順は、わかりやすく、3工程から4工程。
内容も、カフェの丼、ちょこっとヘルシー小丼、
パワフル肉丼・・・など、気になるものばかり。
その中でも私が一番気になったのは、
‘世界各国味めぐり、旅する丼’の章。
ナシゴレンやクスクスを、家で登場させられるなんて、
思ってもみなかったけど、これだったらできるかなぁ・・・。
寄り道も楽しいですね。
今日は練習会場に着く前に、こんな写真も撮ってみました。
←このトナカイさんだけ
やけに立派でした・・・(笑)。
日本大通りにて
『阪急電車』 [本]
この本の評判が良いのを知り、図書館で予約したときには
すでに予約がいっぱいで、やっと最近手元に届きました
舞台は阪急電鉄今津線。
乗り降りする人たちのエピソードが、駅ごとに描かれています。
それこそまさに電車のように、一本に繋がった気がしました。
ときにスッキリ!したり、微笑ましかったり・・・。
自分も電車に乗っていて、目の前で起こった出来事のように、
とても身近で、温かいお話でした。
『神さまの森、伊勢』 [本]
生きるコント [本]
大宮エリーさんの名前を聞いたのも、その時が初めてでした。
NHKの『サラリーマンNEO』や、ドラマ『Room Of King』などの
エリーさん目線で書かれていて、読んでいるとつい笑い声がもれてしまいます。
エリーさんのお母さんもなかなか可愛らしい(!?)方で、
そのお母さんとのやりとりも絶妙です(^^)