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ホペイロの憂鬱 [本]

ホペイロの憂鬱 JFL篇

ホペイロの憂鬱 JFL篇

  • 作者: 井上 尚登
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本
小冊子で、この本の紹介を読んだとき、
あらすじに‘ビッグカイト相模原’の文字を見つけ、
これはきっと、相模原が舞台の話に違いない^^、と思い、
図書館で予約しました。

思った通り、相模原に拠点を置く、J2昇格間近のサッカーチームで、
選手やチームのため毎日雑用に追われるホペイロさんの話でした。
ホペイロとは、ポルトガル語で「用具係」の意味だとか。
本来は、選手のスパイクを管理するのが本業だそうですが、
小説の中のホペイロさんは、あらゆる雑用に追われ、
話の内容としては、選手が巻き込まれる難事件(?)を、
ゆるーい感じで解決していく、という設定です。

ホームは相模大野。
(多分、作者の方がその近辺に在住なのだと思われます^^ )
その辺りの風景が描かれていたり、基地の騒音などにも触れています。
ビックカイトというチーム名も、‘相模の大凧’からついたようです^^
気軽に楽しんで読めるストーリーでした^^

しずかの朝 [本]

しずかの朝

しずかの朝

  • 作者: 小澤 征良
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本

小澤征爾さんが好きなのと、息子さんで俳優の小澤征悦さんも何となく好きなので、
小澤征良さんの小説を読んでみました^^
(征良さんは、征悦さんのお姉さんです。)
この小説は、征良さんが、(母方の)祖母である入江麻木さんに
捧げるために書いた、と、以前テレビで話されていました。
入江麻木さんは、ロシア貴族の血をひく男性と結婚した、
有名な料理研究家だそうです。
私より少し年上の方は、よく知っていることだったようですが、
私は全然知りませんでした・・・^^;

主人公はしずか。
仕事も恋もうまくいかず、自分と違い何もかも持っている姉に
コンプレックスを感じながら毎日を過ごしていた彼女が、
ふとしたきっかけから、ターニャという老婦人に出会い、
一緒に住むことになります。
ターニャとのやりとりが、何となく『西の魔女が死んだ』の世界と
重なりましたが、入江麻木さんをモデルにして書かれたと思われる
ターニャの言葉のひとつひとつに人生を感じました。
前に進むのが躊躇われた時に読んでみると、
一歩前に進む勇気が持てそうな、そんな本でした[本]

町田・相模大野の本 [本]

散歩の達人 2008年 03月号 [雑誌]

散歩の達人 2008年 03月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 交通新聞社
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: 雑誌
薬師池公園に行った日、帰りがけに本屋さんに寄ったら、
たまたまこの本が目に入り、買ってきてみました。
その日、3人で町田市の話をいろいろしていて、
町田市と相模原市がどうして分かれたか、とか、
そんなことまで話していたのですが、この本を読んだら、
その辺も詳しく書かれていました。
町田市の、2008年市制50周年のキャッチフレーズ、
「あなどれません。町田」。私も気になっていました。
何が一体あなどれないのか、そんな答えも載っています^^
その他、‘町田系相模原人’とか、神奈川県町田市’とか、
町田市民、相模原市民にとっては、何とも気になるキーワードがたくさん!
昨年出版されたものなので、今ごろ喜んで読んでいる私が
遅れているのかもしれませんが^^;、地元民には楽しい一冊だと思います♪
先日食べた、カフェ中野屋さんの、あんみつ風パフェの写真も
大きく載っていて、それだけでもちょっと嬉しくなっちゃいました^^

悼む人 [本]

悼む人

悼む人

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 単行本
図書館で予約していて、やっと回ってきました。
王様のブランチで、ブックコメンテーターの松田哲夫さんが、
「ぼくが21世紀になって読んだ本のナンバーワンです。」
と、紹介していた本です。その後、直木賞も受賞しましたね。

成長していく中で、身近な人や、生き物の‘死’と、
何度となく向き合ってきた青年が、何かに突き動かされるように、
旅を続けながら亡くなった人たちの‘死’を「悼んで」いく、という話。
青年と出会ったすべての人も、私のような読者も、
きっとみんなが、どうしてそんな旅を続けているのか、疑問に思います。
正直に言うと、読み終えた今でも、私にはその答えがよくわかりません。
でも、話の中に出てくる、たくさんの‘死’というものを通して、
逆に、‘生きる’ということを、とても考えさせられました。
自分は誰かの力になれているのかな・・・。
 
以前映画にもなった、天童荒太さんが書いた『包帯クラブ』は、
この『悼む人』から派生した小説だそうです。
『悼む人』での‘死’が、『包帯クラブ』では‘(心の)傷’にあたるとか。
こちらは高校生が主人公の話なので、『悼む人』より読みやすいかと思います。
先にこちらから読んでみるのも良いかも、です^^
私も、改めて、もう一度読んでみようかと思っているところです。
包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/02/07
  • メディア: 新書


告白 [本]

告白

告白

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: 単行本
本屋大賞、取りましたね~。
新人さんなのにスゴイですね~。

私は、北海道旅行のお伴[本]に持って行き、
飛行機の中で読み始めましたが、久しぶりに飛行機に乗った緊張と、
ジワジワと差し迫るコワさに、ちょっと胃が痛くなりました・・・[ふらふら]
前回紹介した本とうってかわって、これはホントに・・・、コワイです。
ホラーとかサスペンスのようなハラハラ感ではなく、ジワジワ怖いです・・・。

高校の女性教諭の愛娘が、彼女の勤務先の学校で事故死します。
それは実は事故ではなく、犯人も序盤ですぐわかります。
全体的には、女性教諭の告白、生徒の告白、親の告白・・・が、
延々と、淡々と続いていきます。
淡々と話すことではないことまで、淡々と流れていくので、
読み流してから「えっ!?」「うそ!」と、血の気が引きそうになります。
何だかあり得ない事じゃないような気がするところが、また怖いんです。
それでも、どんどん読み進めずにはいられなくなってしまうところが、
湊さんの文章のうまさなのでしょうね。

今まで貸した友人からの感想、第一声は、みんな「怖かった・・・[たらーっ(汗)]」でした^^;

蝶々喃々 [本]

喋々喃々

喋々喃々

  • 作者: 小川 糸
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/02/03
  • メディア: 単行本

1ヶ月ほど前、新聞の広告で小川糸さんの新刊が出たことを知り、
すぐに図書館でリクエストをしたら、順番が‘1番’[ぴかぴか(新しい)]でした^^
なので、先日『王様のブランチ』で紹介されていた日には届いていて、
ちょっと得した気分[るんるん]で早速借りてきました^^
まだ誰も読んでいない図書館の本[本]、と思うと、何だか新鮮。

本当だったら許されない恋の話で、
これが現実のことだったら、私は絶対応援はしないけど、
この小説の中では、時間が静かに流れていて、
主人公の二人の心が寄り添っていくさまは、
穏やかで、とても自然で、ついつい引き込まれてしまいました。
(春一郎さんが既婚者の設定じゃなかったら良かったのにぃ・・・。)

舞台となっている、谷中やその周辺の景色、
栞が口にするもの・・・。
色や匂いや音まで伝わってきそうな、糸さんの文章は、
読んでいて本当に楽しくなります。
谷中の街並みや、湯島天神、酉の市・・・。
読者はみんな思うかも知れないけど、私も歩きたくなりました。
出てくるお店も、実際にあるお店のようです。行ってみたいなぁ。

栞が春一郎さんと一緒に食事をした場面で、
「また、春一郎さんと私の体が同じ物で作られていく。」
という表現があります。
そうやって考えると、食べ物を作って人に食べさせるって、
何だか責任感じちゃうなぁ、と改めて思ったのでした^^;
そうそう、「食べる」のは、大事なことだもんね!
そんなことも何気なく考えさせてくれるお話でした。


ブックバーゲン [本]

先月、メサイアの練習の前に、ちょっと横浜駅に寄ったときのこと。
横浜駅地下街ポルタで、‘ブックバーゲン’というのをやっていました[本]
古本市などならよく見かけるけど、どれも新品の本でした。
料理本も半額になっていたので、興味をひいたものを、
2冊購入してしまいました。

となりの国のスープとごはん (レタスクラブMOOK)

となりの国のスープとごはん (レタスクラブMOOK)

  • 作者: ウー ウェン
  • 出版社/メーカー: 角川・エス・エス・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本





汁物好きの私には、ちょっと魅力的なタイトルでした(^^)
中国生まれのウー・ウェンさんと、
韓国生まれの李映林さんの共著なので、
中国と韓国のスープやご飯、小さなおかずまで、いろいろ載っています。
自家製韓国のりも、今度作ってみようかと思います。
お二人の言葉もところどころに添えてあるので、
お料理の写真を見て、文章を読んでいるだけでも、
ほんわかとからだが温まってくるような気がします。

5分10分15分でよーい丼―誰でもできるお手軽レシピ

5分10分15分でよーい丼―誰でもできるお手軽レシピ

  • 作者: 小林 まさみ
  • 出版社/メーカー: 日東書院本社
  • 発売日: 2004/11/01
  •        メディア: 単行本


短時間でできる丼ということと、
平野レミさんの推薦文「こんな素敵な本、見たことない!」
と、書かれている帯に惹かれて購入♪
今流行りの『おつまみ横町』のように、
手順は、わかりやすく、3工程から4工程。
内容も、カフェの丼、ちょこっとヘルシー小丼、
パワフル肉丼・・・など、気になるものばかり。
その中でも私が一番気になったのは、
‘世界各国味めぐり、旅する丼’の章。
ナシゴレンやクスクスを、家で登場させられるなんて、
思ってもみなかったけど、これだったらできるかなぁ・・・。

寄り道も楽しいですね。
今日は練習会場に着く前に、こんな写真も撮ってみました。
RIMG0575.JPG

RIMG0576.JPG





 

 ←このトナカイさんだけ
  やけに立派でした・・・(笑)。

 日本大通りにて


『阪急電車』 [本]

阪急電車

阪急電車

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本
ネットでいろいろ本を探していたときに、
この本の評判が良いのを知り、図書館で予約したときには
すでに予約がいっぱいで、やっと最近手元に届きました[本]

舞台は阪急電鉄今津線。
乗り降りする人たちのエピソードが、駅ごとに描かれています。
そのひとつひとつの話が、どこかでちゃんと繋がっていて、
最後には全部でひとつのストーリーだったかのよう。
それこそまさに電車のように、一本に繋がった気がしました。
主に登場する人たちがみんな良い人たちばかりで、
ときにスッキリ!したり、微笑ましかったり・・・。
自分も電車に乗っていて、目の前で起こった出来事のように、
とても身近で、温かいお話でした。
有川さんのあとがきも面白く、私も今津線に乗ってみたくなりました[電車]

『神さまの森、伊勢』 [本]

神さまの森、伊勢

神さまの森、伊勢

  • 作者: 今森 光彦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 大型本
夏に東京で、今森光彦さんの三つの写真展が開催され、
ひとつだけ行きそびれてしまったのが、
‘神さまの森、伊勢’というタイトルの写真展でした。
なので、今日、図書館でこの写真集を見つけて、
思わず借りてきてしまいました(^^)
児童書の新着本でした。

人がほとんど入ることのない、伊勢の森の中は、
写真で見ても本当に神秘的です。
照葉樹の森の中で、なぜヒノキが育っているのか・・・。
旦那さんも、私も、「へぇ~」と何度も呟いてしまいました。

生きるコント [本]

生きるコント

生きるコント

  • 作者: 大宮 エリー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本
これもやっぱり『王様のブランチ』で紹介されていました。
大宮エリーさんの名前を聞いたのも、その時が初めてでした。
NHKの『サラリーマンNEO』や、ドラマ『Room Of King』などの
脚本や演出を手がけている方です。
この本は、エリーさんの初エッセイ集で、日々のドタバタ(?)が、
エリーさん目線で書かれていて、読んでいるとつい笑い声がもれてしまいます。
エリーさんのお母さんもなかなか可愛らしい(!?)方で、
そのお母さんとのやりとりも絶妙です(^^)

とりあえず頑張ってみたら、何とかなるのかも・・・?
と、思わせてくれる一冊です(^^)

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